構造主義的にブロックチェーンを考える
ブロックチェーン・分散台帳技術 Advent Calendar 2018の初日です。
構造主義(こうぞうしゅぎ、仏: structuralisme)とは、狭義には1960年代に登場し主にフランスで発展していった20世紀の現代思想のひとつである。構造主義の代表的な思想家としてクロード・レヴィ=ストロース、ルイ・アルチュセール、ジャック・ラカン、ミシェル・フーコー、ロラン・バルトなどが活躍した。広義には、現代思想から拡張されて、あらゆる現象に対して、その現象に潜在する構造を抽出し、その構造によって現象を理解し、場合によっては制御するための方法論を指す語である。
私自身は大学で哲学を専門にしていた訳ではないので、この文章はあくまでも個人的な意見となります。
私は、文系エンジニアなのでコンピューターサイエンスは独学で、そっち方面ではかなわない部分もあるので、こうゆう側面で考えても面白いかなーというのが発端だったりします...
ブロックチェーンを勉強して、IoT(Internet of Things)、IoV(Internet of Value)を分けることが出来るのでは?と思いました。IoTによりものをネットにつなぎ、その所有権とそのもの自体を分離し、価値というものをIoVと定義できるのではと考えました。これはシェアリングエコノミーとも考えられると思います。
そうやって、ものを側面ごとに分離するのは、構造主義に似ているのではと感じました。
というのは、ソシュールのシニフィアンとシニフィエに分離したのに似ているのと感じたからです。
ソシュールは、言語(ラング)は記号(シーニュfr:signe)の体系であるとした。ソシュールによれば、記号は、シニフィアン(たとえば、日本語の「イ・ヌ」という音の連鎖など)とシニフィエ(たとえば、「イヌ」という音の表す言葉の概念)が表裏一体となって結びついたものである。そして、このシニフィアンとシニフィエの結びつきは、恣意的なものである。つまり、「イヌ」という概念は、"Dog"(英語)というシニフィアンと結びついても、"Chien"(フランス語)というシニフィアンと結びついても、どちらでもよいということである。
個人的に興味深いのが、構造主義は数学と関連している部分があると言うことです。
構造主義という用語が広く知られるようになったのは、クロード・レヴィ=ストロースが、このような方法論を人類学に応用し、文化人類学において婚姻体系の「構造」を数学の群論 (group theory) で説明したのが嚆矢である。群論は代数学(抽象代数学)の一分野で、クロード・レヴィ=ストロースによるムルンギン族の婚姻体系の研究を聞いたアンドレ・ヴェイユが群論を活用して体系を解明した。
ブロックチェーンを勉強していると、インターネットの上から下まで、経済学までいろいろ幅広く知る必要があり、最近は政治学的なアプローチもコンセンサスには必要なのかなと思っています。
ブロックチェーンはクリプトアナーキストなど、既に思想的な部分もあったりするので、さらにブロックチェーンを哲学的に考える人が増えても面白いかなーというのが、文系エンジニアの思いです。
構造主義について書くために読んだ本
初めての構造主義は、レヴィ・ストロースだけを扱った内容で、最初に読むにはそれなりに良さそうな本です。
レヴィ=ストロース、ミシェル・フーコー、ロラン・バルト、ジャック・ラカン
について要点をまとめた本で構造主義の雰囲気を知るには良い本な気がします。
個人的には、大学時代、実験心理学をやっていたので、精神分析のジャック・ラカンの話は、全く受け付けなかったです...
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たいして宣伝していなかったので、全く埋まりませんでした...
何か宣伝でも良いので書いて頂ける方、大歓迎です!!!